失恋をバネにした人たちの話 2 ドイツが誇る文豪 ゲーテ
失恋をバネにした人たちの話 2 ドイツが誇る文豪 ゲーテ
「ウィルヘルム・マイスター」や
「ファウスト」で知られる、
ドイツが誇る世界的文豪、ゲーテ。
ゲーテが23歳の時、
詩人になることを夢みていた彼でしたが、才能を認められず、田舎町の裁判所で働くことになりました。
田舎町での退屈な生活に飽き飽きしていたゲーテでしたが、
シャルロッテという女性に出会ってから、
彼の生活は一変しました。
ゲーテは熱烈な恋に落ち、
シャルロッテにラブレターを書きまくりました。
その数、なんと1800通!!
そのかいもあって、シャルロッテと親密にはなれたものの、
ゲーテの恋は、失恋に終わります。
なぜなら、シャルロッテには既に、婚約した相手がいたからです。
この失恋の苦しみは、ゲーテを自殺寸前にまで追いやりました。
しかし、転んでもタダでは起きないゲーテ。
自身の失恋の経験をもとに書いた小説、
「若きウェルテルの悩み」は、大ヒットとなり、
発行から200年以上経った今でも、読み継がれる名作です。
今でこそ、天才と呼ばれるゲーテですが、
彼の原点は、シャルロッテのために愛を込めて書いた、1800通のラブレターだったのではないでしょうか。
シャルロッテとの失恋をバネに、
当時23歳だった青年は、
時代を超えて愛される、ドイツが誇る文豪へと成長したのでした。